ディドロ効果とは。事例とその心理学実験。
- 2013/11/24
- 04:29
ディドロ効果とは
日常の中でこれまでとは違った理想的な価値水準、
雰囲気、イメージ、ニュアンスをもたらすものが現れた際、
その「新たな理想的なもの」に適合させて、
既存の所有物や環境等を統一させようとする行動心理のひとつ。
ディドロ効果の事例
あるフランスの思想家が知人から上等な服を貰い、
それをとても気に入った彼はその服を書斎に飾ってみた。
ただその上等な服と比較して彼の書斎に置いてあるものは
どれもこれもが貧相なものに思えて仕方が無かった。
そこで彼はその上等な服に見合う本棚や椅子などを買い揃え、
書斎を次から次へと上等な品で埋めていった。
ディドロ効果と消費者心理
ディドロ効果は高所得者が身の回りのものを高級品へと統一させる
その購買行動のメカニズムとされてきた。
ただ近年では高級な商品だけではなく、
それぞれの顧客が「理想的だと感じる商品」へと
身の回りの商品を統一化を進める効果であるとされている。
不況下で節約志向になった人が低価格な商品やを揃えたり、
サーフィンを始めた人が海に関連したアイテムを好むようになったり
ファッションスタイルを変えたりするなども同じメカニズムである。
ディドロ効果が発生する理由
ディドロ効果が発生する理由としては、
購買意欲や所有欲そのものが一種の「表現」である事が挙げられる。
その上で人間は本質的に違和感を避けて統一感を求める心理傾向がある。
意識的にしろ無意識的にしろ購買行動や所有物によって、
自分がどういった人物なのかということを「自己顕示」している。。
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