損失回避の法則(プロスペクト理論)感応度逓減性とは。
- 2013/11/02
- 20:14
損失回避の法則、プロスペクト理論とは何か。
プロスペクト理論とは得をする時と損をする時とで
その価値の感じ方が異なるという事を説明した理論である。
損失回避の法則、プロスペクト理論の事例。
2つの選択肢を選べるとする。
・必ず10000円を貰う事が出来る。
・50%の確率で20000円が貰えるが50%の確率で1円も貰えない。
この場合、大抵の人が前者の選択肢を選ぶ。
ただこの質問を下記のような内容に差し替えてみる。
・必ず10000円を支払わなければならない。
・50%の確率で20000円を支払うが50%の確率でそれを免除出来る。
この場合では、多くの人が後者の選択肢を選ぶ。
この事例はその結果だけを見れば
その「金銭的価値」としては同じ金額に相当するものである。
よって人は利益という観点を目の前にした場合は
得られる金銭が少なくても確実にお金を受け取れる選択肢を選び、
損失という観点を目の前にした場合は
多少のリスクを犯してでもその損失を押さえられる選択肢を選ぶ。
実質的に全く同じ金額を目の前にしても
「利益」と「損失」では「損失」の方がより強く印象に残り、
それを回避しようとする行動をとる事を示している。
これを行動経済学では「損失回避性」と呼ぶ。
又、同額であっても損失の方をより強く感じる事に変わりは無くとも、
損失・利益共に額が大きくなればなるほどどんどんその感覚が鈍ってくる。
この原理を「感応度逓減性」と言う。
感応度逓減性の事例。
Aショップで¥10000で売られている商品が、
15分ほど先の1つ隣の駅のBショップでは¥6000で売られている場合、
多くの人は高確率でBショップへ行く。
ただ同じくAショップで¥250000で売られているPCが、
Bショップで¥246000で売られていた場合、
あえてBショップへ足を運ぶ者は極めて少数となる。
損失回避の法則、プロスペクト理論の原理と原則。
プロスペクト理論は「価値関数(損失回避性)」と、
大きい額になるにつれ感覚が麻痺してくる事をあらわす
「確立加重関数(感応度逓減性)」からなり、
人間が利益や損失を伴う選択肢でどのような意思決定をするか、
損失と利得をどのように評価をするのかを解説する理論である。
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