行動経済学とは。行動経済学と経済学。
- 2014/01/05
- 08:10
行動経済学と経済学。
経済学とは資本主義や貨幣経済社会の中で、
限られた情報の中からどのように「価値」を生み出していくか。
それを研究する為の学問が経済学であり、
社会全般の経済活動を対象とする学問である。
原則として起業をしようとしている人やマッケーターなどが、
自らのキャリアアップの為に経済学を学ぼうとする場合、
先輩企業家やビジネスリーダーの人物像、
そのキャリア史などを研究するしかなかった。
しかし、経済学も長年の研究期間の中で様々な分派や理論が誕生した。
行動経済学はそれらの分派した理論のうちの一つである。
行動経済学とは
行動経済学は生身の人間が下す評価・行動を分析した実践経済学である。
古典的な経済学はホモ・エコノミクスと呼ばれる
いわゆる「合理的経済人」をモデルとしていた事に対し、
行動経済学は「生身の人間」をその対象としている。
そのような生身の人間がどのような状況下でどのように選択・行動していくか。
その結果を究明することを目的とした実践的な経済学が実践経済学である。
行動経済学の有名な研究者としては
プロスペクト理論によりノーベル経済学賞を受賞している
ダニエル・カーネマン、エイモス・トベルスキーなどが挙げられる。
ホモ・エコノミクスとは
古典的な経済学が対象として想定していたホモ・エコノミクスは
自己の利益を最大限に考え常に合理的な判断のもと、
一貫した行動を将来に渡っても、ぶれる事無く行う人間モデルを示す。
言わば道徳や倫理にも左右されず常に自身の為にだけ行動をする存在である。
ただ当然そのような人間は現実に存在するわけではない。
行動経済学の合理性
行動経済学では古典経済学が想定する
つねに合理的な判断をする「経済人」を対象としたものではなく、
現実世界に生きる人間を意識・行動を対象とした学問の為、
起業家、ビジネスリーダー、MBAホルダーやMBA学習者など、
マーケティングやマネジメント分野をはじめとする
ビジネスの世界で強い注目を集めている学問と言える。
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