行動非行動の法則に伴う損失回避性と保有効果。
- 2014/01/09
- 22:24
行動非行動の法則とは。
行動した事による後悔と、行動しなかった事による後悔であれば、
行動しなかった事による後悔が大きくなる傾向にある。
例えば何か特定の商品を買いに出かけた際、
あるお店でとても好みのその限定商品を目にし、
購入しようと思い値札を見てみると予算を大きく超えていた場合、
当然、多くの人はその商品の購入を諦める。
しかし、後々になって諦め切れないと思い、
再度そのお店に出向いた際にその商品が既に売り切れとなっていた場合。
仮に無理をしてその商品を購入していた際の商品価値に比べ、
商品を購入しなかった事による商品価値の方が
遥かに高く感じられる傾向にある。
行動非行動の法則に伴う損失回避性と保有効果
買い物の為に無理な金銭負担を生じさせてしまった場合の後悔の念は
行動経済学では「損失回避性」で説明する事ができる。
いったん商品が自分の物になると購入金額以上の価値を感じ始める為、
それに伴い購入した事に対する後悔が薄れていく。
この現象を行動経済学では「保有効果」という理論で説明する事ができる。
そうした一連の心理状況の変化の中で、
短期的には後悔する買い物も時が立つにつれ徐々に後悔の気持ちは薄れていく。
買わない行動を選択した場合はそうした気持ちの移り変わりは無く、
代わりに「買わなかった」という部分のみがフォーカスされてしまう為、
長期間にわたって後悔してしまう事になる。
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