ピーク・エンドの法則とは。事例と解説と心理学実験。
- 2014/01/13
- 09:55
ピーク・エンドの法則とは。
ピーク・エンドの法則とは、自分自身の過去の経験などに対し、
そのほとんどをピーク(絶頂期)がどうであったか、
それがどう終わってしまったかだけで判定する傾向にあるという法則。
記憶としてピーク時以外の記憶や情報が失われるわけでは無いものの、
ピーク時以外の記憶や情報はその比較にはほとんど使われない傾向にある。
その比較情報には「喜び」や「悲しみ」といった感情面、
その経験がどのくらい持続したかなども含まれる。
ピーク・エンドの法則の事例と心理学実験
ある複数の人(グループA)に大音量の不快な騒音に晒す。
次に別の集団(グループB)にもグループAと同様の不快な騒音を晒し、
その最後にそれまでの騒音とは比較的、軽減された騒音を効かせる。
その時、グループBの騒音聴取の体験の不快さの評価は、
騒音に晒された時間のみで言えば、
最後に追加された「マシな騒音」を効かされた分、
グループBの方な不快な騒音を効かされた時間が長かったにも関わらず
グループAの人達よりも低い評価を下す傾向が見られた。
これは人は心理的にその経験を「合計」ではなく
平均で知覚するという事が立証された心理学実験と言える。
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