ミニグラム効果とは。事例と解説と心理学実験。
- 2014/01/17
- 01:49
ミニグラム効果とは。
人は「閉鎖的な環境」に置かれてしまった場合、
その場の「権威者」とされる者の指示に従ってしまう傾向にある。
その心理状況を実験したものがミルグラム実験、アイヒマン実験であり、
これらの実験によって人間が閉塞的な状況に置かれると、
簡単に邪悪な権威、権力に服従してしまい、
残忍な非人間的行動を実行する事が立証された。
ミニグラム効果の心理学実験と事例。
実験に参加した40名は良識的な普通の人々だった。
彼等には「記憶に関する実験」と称して公募した人々であり、
その実験は教師役と生徒役に分かれて行われた。
教師役と生徒役の振り分けは抽選で行い、
予めくじはすべて教師役と記入されたものが箱に入れられた。
よって40名全員が教師役になるように仕掛けられていた。
生徒役は教師役の被験者には気づかれないよう、
既に用意された役者たちのサクラが務める事になっていた。
実験内容は教師役の被験者が生徒に質問をして
その答えが間違った場合に生徒に対して電気ショックを与えるというもの。
実際に被験者も45ヴォルトの電気ショックを経験させられ
それがいかに不快なものかも充分に認識させられていた。
生徒役が一問間違えるたびに15ボルト電圧を上げ、
最後的に生命の危険があるとされる450ボルトの最大値の罰まで
をどれくらいの教師役が与え続けることができるか。
これを実験した。
結果は26名。
6割の被験者が致死に至ることを知っていながら
450ボルトの電圧を生徒に加えて命令に従った。
>コンテンツ一覧へ